テキストサイズ

はるのかぜ

第74章 研究授業の評価

研究授業を無事に終えたハルは後片付けを終え、そのまま職員室へと戻りました。先に戻っていた前田先生から声をかけられました。

「ハル、研究授業お疲れ様。」

「先生こそ、お忙しいところ参加してくださってありがとうございました。」

「とても素敵な授業だったわよ。」

「ありがとうございます。正直、緊張し過ぎてあっという間の1時間でした。」

「内海!」

背後から国分先生が声をかけました。

「今日の放課後、研究授業の反省会をするからホームルームが終わったら、私の所に来てくれ。」

「わかりました。」


 ハルは、ホームルームを終えると約束通り国分先生の元へと向かいました。

「国分先生、ホームルーム終わりました。」

「おぅ、お疲れ。そしたら、会議室に行こう。」

ハルは国分先生に連れられ、会議室へと向かいました。会議室には研究授業にも来ていた数学の先生がすでに数名座ってました。時間が経過するとともに、数学の先生の顔ぶれは増えていきました。

「あとは校長だけですね。呼んできます。」

ある程度の教員が揃ったのを確認した国分先生はそう言うと会議室を出ていきました。しばらくして草野校長が国分先生に連れられてやって来ました。草野校長が着席すると国分先生が口を開きました。

「じゃあ、全員揃いましたので、只今より研究授業の反省会を始めたいと思います。じゃあ、まずは私よりこれまでの状況を含めて共有します。実習の開始当初は慣れていない教具を使用する部分もあり、慌てている場面も見受けられました。」

国分先生の発言にハルは恥ずかしそうにします。

「しかし、直近の授業では大分落ち着いてきた様子が見受けられ、本日の授業では堂々と授業ができるところまで成長していたと思います。」

「ありがとうございます。」

国分先生の言葉にハルはお礼を言います。

「じゃあ、次に亀梨先生からお願いします。」

国分先生は続いて亀梨先生を指名しました。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ