はるのかぜ
第79章 一次試験が始まった
筆記試験が終わると次に待ち構えていたのは集団面接でした。ハルは初めて顔を合わせる3人とともに面接室に入りました。
「では、皆さんどうぞおかけください。」
面接官の一声で全員が着席します。
「それではまず最初に全員の自己紹介から始めたいと思います。では、左の方から順番にご自身の名前と志望している教科を教えて下さい。」
「はい、薮昌行と言います。教科は国語を志望しています。よろしくお願いします。」
「八乙女まひるです。美術の教員を志望しています。よろしくお願いします。」
「内海ハルです。数学教員志望です。よろしくお願いします。」
「中島快彦です。社会科の教員を目指してます。よろしくお願いします。」
「皆さん、ありがとうございました。では、ここからはこちらの質問に対して挙手で答えていただこうと思います。」
ハルはこの後、他人の声に耳を傾けつつ、自らも教師に対する思いを面接官に語ったのでした。
試験から3週間ほど経ったある日のことでした。ハルの部屋に、ハルの母の弥生がやって来ました。
「ハル、これ届いてたわよ。」
弥生は封筒を差し出しました。その封筒には「山口県教育庁教職員課」と書いてあります。ハルは早速、封を切ります。中に入っていた書類には「合格」の2文字が書かれています。ハルは無事に一次試験合格となったのです。ハルが教師になるための道のりも残すは二次試験のみです。
「では、皆さんどうぞおかけください。」
面接官の一声で全員が着席します。
「それではまず最初に全員の自己紹介から始めたいと思います。では、左の方から順番にご自身の名前と志望している教科を教えて下さい。」
「はい、薮昌行と言います。教科は国語を志望しています。よろしくお願いします。」
「八乙女まひるです。美術の教員を志望しています。よろしくお願いします。」
「内海ハルです。数学教員志望です。よろしくお願いします。」
「中島快彦です。社会科の教員を目指してます。よろしくお願いします。」
「皆さん、ありがとうございました。では、ここからはこちらの質問に対して挙手で答えていただこうと思います。」
ハルはこの後、他人の声に耳を傾けつつ、自らも教師に対する思いを面接官に語ったのでした。
試験から3週間ほど経ったある日のことでした。ハルの部屋に、ハルの母の弥生がやって来ました。
「ハル、これ届いてたわよ。」
弥生は封筒を差し出しました。その封筒には「山口県教育庁教職員課」と書いてあります。ハルは早速、封を切ります。中に入っていた書類には「合格」の2文字が書かれています。ハルは無事に一次試験合格となったのです。ハルが教師になるための道のりも残すは二次試験のみです。