はるのかぜ
第80章 ハルに二度目の春が来た
8月も下旬に差し掛かったある日、一次試験の合格を受けたハルは再び一次試験と同じ試験会場へと向かいました。山口駅で下車し、会場へ向って歩いていると、突然ハルの携帯が鳴りました。
「もしもし、達ちゃん?」
「おはよう、ハル。」
「おはよう。どうしたの?」
「今日、確か二次試験の日だったよね。」
「え?達ちゃん、覚えててくれたの。」
「どうだい?今の気持ちは?」
「うん、今日の風が私の味方をしてくれてる気がする。」
「そっか。ちょっと安心したよ。プレッシャーに弱いハルからそれだけの発言が出れば大丈夫!全力尽くして頑張って!」
「達ちゃん、ありがとう。」
達也との電話を終えたハルは試験会場に向けて再び歩き始めます。
開始時刻になり、まずは適性検査からスタートします。そして、その次は小論文です。小論文を書きながらハルは思いました。今まで一人の女性として歩んできた21年、そんな一人の女性がもうすぐ一人の教師になろうしているのです。ハルは今までの人生でいろんな教師と出会い、この21年をいろんな形で支えてもらいました。今度は自分が沢山の生徒を支える側になるんだと感じながらそれを文章にしていきます。
最後は個人面接です。ハルは面接室のドアをノックます。
「どうぞ。」
中から面接官の反応があったのを確認して、ハルはドアを開けます。
「どうぞ、おかけください。」
面接官の一声でハルは着席します。
「では、まずあなたのお名前と志望している科目を教えて下さい。」
「内海ハルです。志望教科は数学です。よろしくお願いします。」
小論文に引き続き、ハルは面接官からの質問に、自分の教師に対する思いを乗せて返答していきます。
約30分に渡る面接を終え、遂に、教員採用試験は終了したのです。
「もしもし、達ちゃん?」
「おはよう、ハル。」
「おはよう。どうしたの?」
「今日、確か二次試験の日だったよね。」
「え?達ちゃん、覚えててくれたの。」
「どうだい?今の気持ちは?」
「うん、今日の風が私の味方をしてくれてる気がする。」
「そっか。ちょっと安心したよ。プレッシャーに弱いハルからそれだけの発言が出れば大丈夫!全力尽くして頑張って!」
「達ちゃん、ありがとう。」
達也との電話を終えたハルは試験会場に向けて再び歩き始めます。
開始時刻になり、まずは適性検査からスタートします。そして、その次は小論文です。小論文を書きながらハルは思いました。今まで一人の女性として歩んできた21年、そんな一人の女性がもうすぐ一人の教師になろうしているのです。ハルは今までの人生でいろんな教師と出会い、この21年をいろんな形で支えてもらいました。今度は自分が沢山の生徒を支える側になるんだと感じながらそれを文章にしていきます。
最後は個人面接です。ハルは面接室のドアをノックます。
「どうぞ。」
中から面接官の反応があったのを確認して、ハルはドアを開けます。
「どうぞ、おかけください。」
面接官の一声でハルは着席します。
「では、まずあなたのお名前と志望している科目を教えて下さい。」
「内海ハルです。志望教科は数学です。よろしくお願いします。」
小論文に引き続き、ハルは面接官からの質問に、自分の教師に対する思いを乗せて返答していきます。
約30分に渡る面接を終え、遂に、教員採用試験は終了したのです。