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はるのかぜ

第85章 大学の仲間と再会

ハルが教師になって初めての週末がやってきました。ハルは早速、学生時代の仲間で同じ下関で就職をした達也に連絡を取りました。ハルは喫茶店の席で達也の到着を待っていました。

「達ちゃん!」

ドアが開き、達也の姿が見えるとハルは手を挙げて合図しました。

「ごめん、ごめん。待たせたね。」

「大丈夫。私もちょっと前に来たから。」

「いらっしゃいませ。」

店員が達也のもとにお冷とメニューを持ってきました。

「えっーと、何にしよっかなぁ?」

「ゆっくり、選んでいいよ。」

メニューを見ながら迷う達也を見て、ハルが言いました。

「ハルは、もう頼んだの?」

「ううん、達ちゃんが来るの待ってた。でも、何にするかは決めてる。」

「そっか、よし、じゃあこれにしよう。すいません。」

達也は店員を呼びました。

「ご注文お伺いします。」

「ハンバーグランチを1つ。ハルは?」

「エビピラフ1つ。」

「ハンバーグランチとエビピラフですね。少々お待ち下さい。」

そう言うと、店員は去っていきました。

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