はるのかぜ
第87章 抱えていた家庭の問題
「俺、数学嫌いなのは事実なんだ。さらに、こんな性格だから、去年までの数学の先公からは色眼鏡で見られたみたいな態度されて、つい、前の先公と同じだって思ったんだ。でも、あんたは違った。こうして、時間取って、俺と向き合ってくれて。」
「とんでもない。私もまだまだ先生としては未熟だけど、学校でも声かけてくれたら時間作るから、一人で抱え込まないでね。」
「あぁ。」
それからしばらく、ハルは食事をしながらすばるの話を聴きました。
さらに数日経ったある日、ホームルームを終えたハルをすばるが追ってきました。
「先生!昨日、親父の新しい仕事決まったんだ。」
「良かったじゃない!」
「給料入ったら、小遣いもらえると思うから、その時、この前の食事代返すよ。」
「その件は気にしなくていいわ。お小遣いは弟さんや妹さん、それに、佐久間くん自身のために使って。その代わり、この前ご馳走したことは他の友達や先生には内緒だからね。」
すばるは笑顔で頷きました。ハルはこの時、すばると出会ってから初めて彼の笑顔を見たのでした。
「とんでもない。私もまだまだ先生としては未熟だけど、学校でも声かけてくれたら時間作るから、一人で抱え込まないでね。」
「あぁ。」
それからしばらく、ハルは食事をしながらすばるの話を聴きました。
さらに数日経ったある日、ホームルームを終えたハルをすばるが追ってきました。
「先生!昨日、親父の新しい仕事決まったんだ。」
「良かったじゃない!」
「給料入ったら、小遣いもらえると思うから、その時、この前の食事代返すよ。」
「その件は気にしなくていいわ。お小遣いは弟さんや妹さん、それに、佐久間くん自身のために使って。その代わり、この前ご馳走したことは他の友達や先生には内緒だからね。」
すばるは笑顔で頷きました。ハルはこの時、すばると出会ってから初めて彼の笑顔を見たのでした。