はるのかぜ
第94章 みのりと忠義の恋の行方
みのりと忠義、それぞれの話を聴いた次の日、ハルは放課後に2人を呼びました。ハルはみのりを応接室へと連れて行きます。
「とりあえず、神山くんには、昨日話してくれたこと、ある程度は説明してあるから。」
「わかりました。」
ハルが応接室のドアを開けると、一足先に誘導されていた忠義が待っていました。
「神山くん、待たせてごめんね。」
「いえ、大丈夫です。」
「そしたら、私は席外すから、何かあったら職員室まで来てね。」
「はい。」
2人が声を揃えて返事をするとハルは応接室から出ていきました。
「先生から聞いたよ。」
忠義がみのりに優しく話しかけます。
「たっちょん、ごめん。私、金王高校、無理そう。たっちょんみたいに頭よくないの、私。ずーっと支え合って行こうって約束したのに、もうすぐ終わっちゃいそう。」
みのりの声はだんだん弱くなっていきます。
「いや、僕たちの関係は終わらないよ。」
「えっ?」
「学校が違うから支え合えないなんてことはないと思うよ。ずーっと支え合おうって言うのは、ずーっと同じ学校に行こうって意味じゃない。本当に人間として支え合っていきたいと僕は思ってる。」
「たっちょん。」
「もちろん、違う学校だと、一緒にいられる時間は少なくなるとは思う。でも、僕らの関係は時間の問題じゃないと思う。人間として、心が通じ合っていれば、永遠に続いていくと思うよ。」
「ありがとう。たっちょん。」
「だから、みのりは無理せず自分に合った進路を決めてほしい。もし、道が別れても、心で永遠に支え合っていこう。」
そう言うと、忠義はみのりの手を取りました。
「うん。」
みのりは忠義の言葉に頷きます。
「とりあえず、神山くんには、昨日話してくれたこと、ある程度は説明してあるから。」
「わかりました。」
ハルが応接室のドアを開けると、一足先に誘導されていた忠義が待っていました。
「神山くん、待たせてごめんね。」
「いえ、大丈夫です。」
「そしたら、私は席外すから、何かあったら職員室まで来てね。」
「はい。」
2人が声を揃えて返事をするとハルは応接室から出ていきました。
「先生から聞いたよ。」
忠義がみのりに優しく話しかけます。
「たっちょん、ごめん。私、金王高校、無理そう。たっちょんみたいに頭よくないの、私。ずーっと支え合って行こうって約束したのに、もうすぐ終わっちゃいそう。」
みのりの声はだんだん弱くなっていきます。
「いや、僕たちの関係は終わらないよ。」
「えっ?」
「学校が違うから支え合えないなんてことはないと思うよ。ずーっと支え合おうって言うのは、ずーっと同じ学校に行こうって意味じゃない。本当に人間として支え合っていきたいと僕は思ってる。」
「たっちょん。」
「もちろん、違う学校だと、一緒にいられる時間は少なくなるとは思う。でも、僕らの関係は時間の問題じゃないと思う。人間として、心が通じ合っていれば、永遠に続いていくと思うよ。」
「ありがとう。たっちょん。」
「だから、みのりは無理せず自分に合った進路を決めてほしい。もし、道が別れても、心で永遠に支え合っていこう。」
そう言うと、忠義はみのりの手を取りました。
「うん。」
みのりは忠義の言葉に頷きます。