はるのかぜ
第97章 サボり癖はエスカレート
藤ヶ谷先生から事情を聞いた次の日、ハルはめぐみとひとみを呼び出しました。
「藤ヶ谷先生から聞いたんだけど、あなたたち、昨日、掃除に行ってないそうね。どこで何してたの?」
「サボってました。」
ハルの問いかけに、めぐみは堂々と答えます。
「桐山さん。あなたは昨日だけじゃなくて、一昨日も行かなかったみたいだけど、一昨日もサボったの?」
「はい。」
めぐみは相変わらず堂々としています。
「重岡さんはどうなの?」
「私は、昨日、めぐみに誘われて、つい…」
「サボってしまったって訳ね。」
「はい。」
「じゃあ、2人に聞くけど、なんで掃除をサボったの?」
「だって、あそこ事実上物置みたいな教室でしょ。使うとしてもどうせ先生たちしか使わないでしょ。使う頻度も少くて私たち生徒が使う場所じゃないからサボっても大丈夫かなぁって思いました。」
めぐみは反省する様子もなく言いました。
「確かにあの教室は事実上物置になってて、授業とかで使うことはないわね。でも、あそこに置いてあるものは、授業でみんなが使う物でもあるし、仮に使わない教室であっても、何もしなければ埃は貯まるのよ。学校に絶対不要な場所なんてないの。だから今日はちゃんと掃除してね。」
ハルはめぐみの発言にやや呆れながら言いました。
その日の掃除時間前の休み時間、めぐみは掃除場所とは明らかに違う方向に歩き始めました。それに気づいたひとみと咲子は急いでめぐみを引き止めます。
「めぐみ、どこに行くつもり?」
咲子が尋ねます。
「とりあえず、今日の授業終わったから一休み。」
「今日はさすがに掃除行かないとまずいよ!ハル先生も知ってるんだし。」
ひとみは少し慌てた表情で言います。
「大丈夫、大丈夫。だってうちの班には頼りになる男子が居るから、掃除はなんとかなるって。さぁ、お二人も行きましょう。」
そう言うと、めぐみはひとみと咲子の手を引っ張り、強引に保健室へと連れ込みます。
「藤ヶ谷先生から聞いたんだけど、あなたたち、昨日、掃除に行ってないそうね。どこで何してたの?」
「サボってました。」
ハルの問いかけに、めぐみは堂々と答えます。
「桐山さん。あなたは昨日だけじゃなくて、一昨日も行かなかったみたいだけど、一昨日もサボったの?」
「はい。」
めぐみは相変わらず堂々としています。
「重岡さんはどうなの?」
「私は、昨日、めぐみに誘われて、つい…」
「サボってしまったって訳ね。」
「はい。」
「じゃあ、2人に聞くけど、なんで掃除をサボったの?」
「だって、あそこ事実上物置みたいな教室でしょ。使うとしてもどうせ先生たちしか使わないでしょ。使う頻度も少くて私たち生徒が使う場所じゃないからサボっても大丈夫かなぁって思いました。」
めぐみは反省する様子もなく言いました。
「確かにあの教室は事実上物置になってて、授業とかで使うことはないわね。でも、あそこに置いてあるものは、授業でみんなが使う物でもあるし、仮に使わない教室であっても、何もしなければ埃は貯まるのよ。学校に絶対不要な場所なんてないの。だから今日はちゃんと掃除してね。」
ハルはめぐみの発言にやや呆れながら言いました。
その日の掃除時間前の休み時間、めぐみは掃除場所とは明らかに違う方向に歩き始めました。それに気づいたひとみと咲子は急いでめぐみを引き止めます。
「めぐみ、どこに行くつもり?」
咲子が尋ねます。
「とりあえず、今日の授業終わったから一休み。」
「今日はさすがに掃除行かないとまずいよ!ハル先生も知ってるんだし。」
ひとみは少し慌てた表情で言います。
「大丈夫、大丈夫。だってうちの班には頼りになる男子が居るから、掃除はなんとかなるって。さぁ、お二人も行きましょう。」
そう言うと、めぐみはひとみと咲子の手を引っ張り、強引に保健室へと連れ込みます。