『はるのかぜ』第99章「掃除当番代理のハル」　204ページ

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はるのかぜ

第99章掃除当番代理のハル

空き教室での話し合い直後、ハルは職員室へと戻りました。ハルの姿を見ると、すぐに藤ヶ谷先生が言いました。

「あっ、内海先生、さっきはすいませんでした。ついつい、生徒たちの話を聞いてたらカッとなってしまって。」

「いえ、大丈夫です。ただ、先生が出ていかれてから、生徒たちもバラバラに掃除場所から去ってしまって…。私も引き止めることができず、申し訳ございません。」

「いえいえ、悪いのは先生ではなく生徒たちですから気にしないでください。」

「明日から、あの空き教室の掃除はどうしましょうか？」

「生徒たちが反省するまでは掃除なしでいいです。」

「わ、わかりました。」

藤ヶ谷先生の勢いにハルは困惑しながら言いました。