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ある日の朝、ハルはいつものように職員朝礼に参加していました。

「本日3年は、終日学力テストとなります。先生方には事前に試験監督していただくクラスのスケジュールをお配りしていますので、各自確認の上でご対応願います。問題用紙、解答用紙はあちらの段ボールの中にあります。では、他に何かご質問等ありますでしょうか？」

3年の朝礼を進行していた学年主任の藤ヶ谷先生が3年担当の教師全員に尋ねます。

「では、ご質問なければ本日も1日よろしくお願いします。」

「よろしくお願いします。」

朝礼が終わり、3年の担任教師たちは朝のホームルームに向けて準備を始めます。ハルも準備をしていると隣の席にいた森本先生が話しかけてきました。

「学力テストの試験監督はしっかり生徒たちのこと、見ておいたがいいわよ。いろいろやらかそうとしてる生徒がいるからね。」

「えっ！3年だから落ち着いてるんじゃないんですか？」

「と思ったら大きな大間違いよ。受験に向けていい成績を出そうとするためにあの手この手を打とうとするのよ。だから隙を見せないようにしっかり頼むわね。」

「わかかりました。」