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はるのかぜ

第106章 ガリ勉生徒のヒステリー

ある日、3年5組の生徒は藤ヶ谷先生の技術の授業を受けていました。

「じゃあ、今、配った文章を元にブラインドタッチの練習に入ろう!」

藤ヶ谷先生がそう言うと、生徒たちは一斉にパソコンの操作を始めます。そんな中、橋本潤だけはパソコンの操作をせず、参考書を黙々と読んでいました。それに気づいた藤ヶ谷先生は、すぐに参考書を取り上げました。

「橋本、今は技術の時間だ。練習問題をやる時間だぞ!」

「それは僕の参考書です。返してください!」

「授業が終わったら返す。それまで預かっておく。」

「返してください!僕にはもう時間がないんです!こんなパソコンなんかしてる場合じゃないんです!」

藤ヶ谷先生と潤は口論になり、授業を続行することが不可能な状態へと発展しました。

 その頃ハルは、空き時間のため、職員室にいました。そこへ、戸塚咲子がやって来て言いました。

「ハル先生!藤ヶ谷先生と橋本くんが…!」

 ハルはそのまま、咲子に連れられて、コンピューター室へと向かいます。藤ヶ谷先生と潤の口論はまだ続いていました。

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