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2学期に入り数ヶ月が経ちました。中学3年生の生徒たちは年明けにやって来る受験に向けて必死で頑張る毎日です。もちろん、必死になるのは生徒だけではありません。中学3年を受け持つ教師も生徒同様に必死です。受験に向けて学力診断テストは度々行われ、その採点に追われるとともに、進路決定に向けて、三者面談も何度も行われています。もちろん、面談をするとなると生徒1人1人の成績のデータ整理などするのも担任教師の仕事です。中3の担任であるハルも忙しい日々を過ごしていました。ハルは今日も直近で行われた学力診断テストの答案用紙を家に持ち帰り、夜遅くまで必死の思いで採点をしていました。

「やっと終わった～！」

最後の答案の採点を終えたハルは自分の部屋で1人つぶやきました。少しリラックスしたハルが時計を見ると午前2時を回っていました。

「うそ！もうこんな時間！」

ハルは急いで寝床につきます。

　翌朝、ハルはいつも通りに出勤しました。朝のホームルームに向けて準備をしていましたが、なかなか眠気は治まらず、ハルはついつい大あくびをしてしまいました。

「おはようございます。」

突然、背後から声が聞こえました。ハルは声の主が森本先生であることに気づき、慌てて返答します。