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はるのかぜ

第112章 達也からの励まし

ハルが入院して、数週間が経ちました。ハルの体調は徐々に回復傾向ではありましたが、突然めまいに襲われることがあり、決して安心できる状態ではありませんでした。そんなある日、ハルの携帯電話が鳴りました。ハルは病室から出て、近くの談話室に移動し、電話に出ます。

「もしもし…。」

「もしもし、ハル?今度の日曜、休みなんだ。よかったら、ご飯でも行かない?」

電話の相手は達也でした。

「ごめん、日曜は無理なの。」

ハルは申し訳なさそうに答えます。

「どうして?学校休みじゃないのかい?」

「実はね、私、今、入院してるの。」

「えっ!いったい何があったんだい?」

「まだいろいろ検査してて、原因はわかってないの。」

「それは、心配だね。ひとまず、ゆっくり休んでね。」

「うん、達ちゃんありがとう。」

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