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ハルと達也は共に2度目の就職活動をすることになりました。就職難の時代で、2人の就職先はなかなか決まりません。今日もハルと達也はお互いに電話で励まし合っていました。

「今日も1社受けたんだけど向こうの反応、微妙だったよ。」

達也がハルに報告します。

「でも、面接官の反応ってなんとも言えないよね。私もこの前受けた所、反応よかったから大丈夫かなぁって思ったけど、やっぱりダメだった。逆に達ちゃんの場合は反応が悪いからこそ、合格もあり得るんじゃない？」

「だといいんだけど。」

「とりあえず、プラスに考えていこうよ。」

「そうだね。」

　次の日、達也は昼休み、会社の休憩室で昼食を取っていました。すると、そこへ同僚の吉澤仁がやって来ました。

「風間、就活はどうだ？」

「今、1社結果待ち。吉澤は？」

「実はね、兄貴の職場が今人手不足で働かせてもらえることになったんだよ。」

「よかったじゃん。」

「もし、風間もまだ就職先決まってなければ紹介しようかと思ってね。」

「とりあえず、僕は今受けてる1社の結果次第かなぁ。」

「もし、ダメだったら言ってくれ。兄貴に相談してみるから。」

「うん。」

　それから、数日後、達也の自宅に1通の郵便物が届きます。それは面接を受けた会社からでした。早速、達也は中身を確認します。

「厳正なる選考の結果、誠に残念ではございますが今回はご期待に添いかねる結果となりましたことをお伝えいたします。」

結果は不採用だったのです。