はるのかぜ
第123章 恋人を取るか、仕事を取るか
次の日、達也は休み時間に仁と昼食を取っていました。
「そっか、やっぱりダメだったか。」
仁が残念そうに言いました。
「もう、正直時間がないと思ってて、この前話してたお兄さんの職場の件、お願いできないか。」
「了解。兄貴に頼んでみるよ。ただ、この前1つ言い忘れてたことがあって、兄貴の職場、長野なんだ。」
「長野…!」
達也は一瞬言葉を失いました。
「ちょっと遠いよな。ただ、確実な就職口であるのは事実だ。少し抵抗あるなら何日か待つからゆっくり考えろ。」
仁の言葉を聞いた達也はそばにあったカレンダーに目をやりました。失業までの残り日数を数えるとあとわずかしかありません。
「吉澤、長野でも働けるなら働きたい。お兄さんに頼んでくれないか。」
「わかった。兄貴に聞いてみるよ。」
「よろしくお願いします。」
達也は深々と頭を下げます。達也は就職先が決まりそうで安心していましたが、1つだけ不安になっていることがありました。それはハルのことです。自分が下関を去ることを知るとハルはどう思うか、達也は心配になっていたのでした。
「そっか、やっぱりダメだったか。」
仁が残念そうに言いました。
「もう、正直時間がないと思ってて、この前話してたお兄さんの職場の件、お願いできないか。」
「了解。兄貴に頼んでみるよ。ただ、この前1つ言い忘れてたことがあって、兄貴の職場、長野なんだ。」
「長野…!」
達也は一瞬言葉を失いました。
「ちょっと遠いよな。ただ、確実な就職口であるのは事実だ。少し抵抗あるなら何日か待つからゆっくり考えろ。」
仁の言葉を聞いた達也はそばにあったカレンダーに目をやりました。失業までの残り日数を数えるとあとわずかしかありません。
「吉澤、長野でも働けるなら働きたい。お兄さんに頼んでくれないか。」
「わかった。兄貴に聞いてみるよ。」
「よろしくお願いします。」
達也は深々と頭を下げます。達也は就職先が決まりそうで安心していましたが、1つだけ不安になっていることがありました。それはハルのことです。自分が下関を去ることを知るとハルはどう思うか、達也は心配になっていたのでした。