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はるのかぜ

第124章 ハルと達也、最大の冬

仁に就職先の相談をしてから数日後の昼休み、達也の元に仁がやってきて言いました。

「風間、兄貴に頼んでみたら、就職先の件、OKだってよ。」

「ありがとう。」

「それで、少し急かすような状況になって悪いんだけど、年明けから勤務になるから、大変だとは思うけど引っ越しの準備、頼むな。」

「わかった。」

「これ、新しい勤務先と、引越し先の情報入れてるから目を通しておいて。」

すると、仁は達也に茶封筒を差し出しました。

「了解。吉澤、引き続き、次の職場でもよろしく。」

「こちらこそ。」

2人は握手を交わしました。こうして、達也の再就職先は無事に決まったのです。あとは、このことをハルにどう告げるか、達也は悩んでいました。

 数日間、達也はいろいろと考えた末、ハルに電話をしました。

「もしもし、達ちゃん?」

「ハル?突然ごめんね。今、時間大丈夫?」

「うん、大丈夫。」

「じゃあ、ちょっと話したいことがあるから、近くの公園まで来てもらえるかな?」

「いいよ。じゃあ、今から行くね。」

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