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翌朝、2人は新居へと向かいました。

「うん、このお部屋の感じ、私好きかも。」

中の様子を見たハルが言いました。

「僕もすごくいいと思う。」

達也がそう返すと2人はお互いの顔を見つめて微笑みました。その直後、トラックがバックする音が聞こえました。トラックが止まると中から引っ越し屋の男性が降りてきて言いました。

「お待たせしました。お荷物お持ちしました。」

「ありがとうございます。じゃあ、よろしくお願いします。」

達也はそう言って引っ越し屋を誘導します。トラックからはもう数名、従業員が降りてきて、荷物を部屋の中へ次々と運んでいきます。何もなかった部屋は気づけば荷物で埋め尽くされていました。

　引っ越し屋が帰った後、達也は言いました。

「やっぱり、荷物が入ると、この部屋も狭くなった気がするね。」

「でも、私は幸せいっぱいな気がする。例え部屋が狭くても、幸せがいっぱいならそれでいいじゃない。」

「確かにそうだね。」

「達ちゃん、今日からよろしくね。」

「うん。こちらこそ。」

2人はまたお互いの顔を見つめて微笑みました。いよいよハルと達也の新婚生活がスタートすることになるのです。