はるのかぜ
第11章 身近な所にいた味方
「もちろん、お話しすることは昨日の件なんだけど、私が呼んだのはね、ハルからいろいろとお話しを聴きたかったから呼んだの。先生ね、いつも真面目なハルが今回みたいなこと起こして、ちょっとびっくりしたの。最近、何かあった?」
「進路のことで、お母さんと揉めました。私、今塾に行ってるんですけど、一緒に淡巻を目指してる友達が居たんです。ただ、塾の先生とお母さんが面談して、淡巻よりも青美がいいって言われて、私が何度淡巻受けたいって言っても話聞いてくれなくて。これからの未来が不安になって、毎日憂鬱でした。」
「そうだったの。それは辛かったね。」
「でも、私、もうダメですよね。こんな問題行動起こす人間、どこの高校にもいく資格なんてないですよね。」
「そんなことないよ。確かに先生には、ハルの起こしてしまったことを消すことはできないわ。でもね、先生はハルと縁があって担任になった訳なんだから、ハルがあきらめない限り、最大限の力は尽くしてあげたいと思ってる。」
その言葉を聞いたとたん、ハルの目から涙が溢れてきました。
「先生、ごめんなさい。先生がこんなに尽くしてくれてるのに私、バカなことしちゃって。」
「確かに、ハルのやった事は決していいこととは言えないわね。だけどハルは自分の非をきちんと認めて中村先生にも謝ったんでしょ。だったら、すべき事はちゃんとやってるじゃない。人間、時には過ちを起こすことだってある。その時は、ちゃんと謝る。これはとても大切なことよ。だから、このお話しをするのは今日で最後にしよう。」
ハルは少し笑顔になって頷きます。
「それから、進路のことで悩んでたって言ってたわね。そこに関してはもちろん、お家の人とゆっくり話し合う必要はあると思うわ。親しい友達がいない学校に行くのって、やっぱり不安よね。」
ハルは再び頷きます。
「でもね。先生は思うの。ハルみたいな明るい性格を持ってる人なら、どこの高校に行っても必ず友達はできるわよ。だから、前を向いて頑張ろう。」
「はい。」
希望を失いかけていたハルに明るい光が見えた瞬間でした。心が傷ついていたハルにとって、身近な所に味方がいたのです。柳沢先生の暖かい励ましを受け、ハルは間近に迫った高校受験に全力を尽くそうと思ったのでした。
「進路のことで、お母さんと揉めました。私、今塾に行ってるんですけど、一緒に淡巻を目指してる友達が居たんです。ただ、塾の先生とお母さんが面談して、淡巻よりも青美がいいって言われて、私が何度淡巻受けたいって言っても話聞いてくれなくて。これからの未来が不安になって、毎日憂鬱でした。」
「そうだったの。それは辛かったね。」
「でも、私、もうダメですよね。こんな問題行動起こす人間、どこの高校にもいく資格なんてないですよね。」
「そんなことないよ。確かに先生には、ハルの起こしてしまったことを消すことはできないわ。でもね、先生はハルと縁があって担任になった訳なんだから、ハルがあきらめない限り、最大限の力は尽くしてあげたいと思ってる。」
その言葉を聞いたとたん、ハルの目から涙が溢れてきました。
「先生、ごめんなさい。先生がこんなに尽くしてくれてるのに私、バカなことしちゃって。」
「確かに、ハルのやった事は決していいこととは言えないわね。だけどハルは自分の非をきちんと認めて中村先生にも謝ったんでしょ。だったら、すべき事はちゃんとやってるじゃない。人間、時には過ちを起こすことだってある。その時は、ちゃんと謝る。これはとても大切なことよ。だから、このお話しをするのは今日で最後にしよう。」
ハルは少し笑顔になって頷きます。
「それから、進路のことで悩んでたって言ってたわね。そこに関してはもちろん、お家の人とゆっくり話し合う必要はあると思うわ。親しい友達がいない学校に行くのって、やっぱり不安よね。」
ハルは再び頷きます。
「でもね。先生は思うの。ハルみたいな明るい性格を持ってる人なら、どこの高校に行っても必ず友達はできるわよ。だから、前を向いて頑張ろう。」
「はい。」
希望を失いかけていたハルに明るい光が見えた瞬間でした。心が傷ついていたハルにとって、身近な所に味方がいたのです。柳沢先生の暖かい励ましを受け、ハルは間近に迫った高校受験に全力を尽くそうと思ったのでした。