はるのかぜ
第128章 まだいける
「今、状況を調べたんですが、ここのルーターのランプに異常が見られます。設定の見直しをしたいと思うんですが、契約中のプロバイダーのIDですとかパスワードはおわかりですか?」
原因がわかった聖は婦人にそう問いかけます。
「ちょっと待ってください。書面、探してみます。」
そう言うと婦人は部屋の中に入っていきます。しばらくして、封書を片手に部屋から出てきました。
「多分、これかなぁっと思います。」
「ありがとうございます。では、ちょっと操作してみますね。」
そう言うと、聖はパソコン操作を始めます。その光景を達也はひたすらみつめていました。しばらくして、聖は言いました。
「これで、ネット繋がりましたよ。」
「ありがとうございます。助かりました。これ、よかったらどうぞ。」
そう言うと婦人は聖に缶コーヒーを差し出しました。
「どうも、ありがとうございます。これ、頂いたぞ。」
聖は貰った缶コーヒーを達也にも見せます。
「ありがとうございます。」
達也も婦人に深々と頭を下げました。
その頃、ハルは買い物から帰宅した直後でした。途中で自分の教師時代のことを思い出したハルは家に着くなり、本棚へと向かいました。本棚から取り出したのは、自分が教師だった頃に使っていた教科書です。教師を辞めた直後、なんとなく思い出に浸りたくなったハルは、ネットショッピングでこの教科書を購入していたのでした。ハルは早速、教科書を開き、問題を解き始めます。久しぶりに数学の教科書を開きましたが、意外にも問題はスラスラ解けたのでした。
「うん、まだいける!」
ハルは1人つぶやきました。どうやらハルはこの時、何かを掴んだようでした。
原因がわかった聖は婦人にそう問いかけます。
「ちょっと待ってください。書面、探してみます。」
そう言うと婦人は部屋の中に入っていきます。しばらくして、封書を片手に部屋から出てきました。
「多分、これかなぁっと思います。」
「ありがとうございます。では、ちょっと操作してみますね。」
そう言うと、聖はパソコン操作を始めます。その光景を達也はひたすらみつめていました。しばらくして、聖は言いました。
「これで、ネット繋がりましたよ。」
「ありがとうございます。助かりました。これ、よかったらどうぞ。」
そう言うと婦人は聖に缶コーヒーを差し出しました。
「どうも、ありがとうございます。これ、頂いたぞ。」
聖は貰った缶コーヒーを達也にも見せます。
「ありがとうございます。」
達也も婦人に深々と頭を下げました。
その頃、ハルは買い物から帰宅した直後でした。途中で自分の教師時代のことを思い出したハルは家に着くなり、本棚へと向かいました。本棚から取り出したのは、自分が教師だった頃に使っていた教科書です。教師を辞めた直後、なんとなく思い出に浸りたくなったハルは、ネットショッピングでこの教科書を購入していたのでした。ハルは早速、教科書を開き、問題を解き始めます。久しぶりに数学の教科書を開きましたが、意外にも問題はスラスラ解けたのでした。
「うん、まだいける!」
ハルは1人つぶやきました。どうやらハルはこの時、何かを掴んだようでした。