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はるのかぜ

第12章 親子の間の溝

その日の空き時間、柳沢先生はハルの自宅に向かいました。柳沢先生は玄関のチャイムを押しました。

「はい!」

中から弥生の声が聞こえました。

「山一中学の柳沢です。」

驚いた弥生は急いで玄関のドアを開けました。

「先生、先日はハルがご迷惑をおかけしました。」

「いいえ。」

「突然どうなさったんですか?まさか、また、ハルが何か…。」

「いえ、ハルさんは頑張ってますよ。ちょっと、ハルさんのことで、お話ししたいことがありまして。」

「良かったらどうぞ。」

そう言うと弥生は柳沢先生を家の中へ誘導しました。思いがけない柳沢先生の訪問に弥生は驚きを隠せずにいました。

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