はるのかぜ
第1章 教師を目指す第一歩
昼休みも残り時間10分となった頃、ハルは図書室から教室へと戻ろうとしていました。廊下を歩いていたところ、あかりと葉子を引き連れた五月がハルの前に姿を現しました。
「ハル!ちょっと来て。」
そう言うと五月はハルを校舎裏のスペースへと連れ込みました。
「あんたさぁ、言ったよね。放送当番の日は私にデザート譲ってくれるって。なのになんで、真美になんかあげちゃうの?」
「ごめん。先に言われちゃったから、つい…。」
「先に言われたらあげちゃうの?約束破ってもいいの?」
「ごめん。本当に私がうっかりしてた。来週はちゃんと五月にあげるから。」
「ごめんで済むなら警察なんていらないわよ。あかり、頼んだ。」
五月にそう言われるとあかりは、ハルの足に自分の足を引っかけました。
「痛い!」
バランスを崩したハルはその場に倒れ混みました。急いで逃げようとするハルを今度は葉子が押さえ込みます。さらに、その上に五月が馬乗りになります。
「痛いってば!もうやめて!」
ハルはもう身動きをとることができません。
その頃、職員室では、ハルの担任の成田晃先生が、次の授業のため、教室に向かおうとしていました。職員室を出ようとしたところ、校舎裏の方から苦痛と怒りが混ざりあったような声がしました。急いで校舎裏の方へ向かうと、五月、あかり、葉子にやりたい放題にされているハルの姿がありました。
「コラ!何してる!」
成田先生の叫び声を聞いた五月たちは一目散にその場から逃げ出しました。その場に倒れ混んでいたハルに成田先生はそっと手を差し伸べました。
「大丈夫か、内海。」
ハルが頷いた直後、授業の開始を知らせるチャイムが鳴りました。
「とりあえず、保健室行こう。先生は今から、授業だから、終わったら話聞かせてくれないか?」
それから、ハルは保健室で傷の手当てを受け、教室に戻りました。
「ハル!ちょっと来て。」
そう言うと五月はハルを校舎裏のスペースへと連れ込みました。
「あんたさぁ、言ったよね。放送当番の日は私にデザート譲ってくれるって。なのになんで、真美になんかあげちゃうの?」
「ごめん。先に言われちゃったから、つい…。」
「先に言われたらあげちゃうの?約束破ってもいいの?」
「ごめん。本当に私がうっかりしてた。来週はちゃんと五月にあげるから。」
「ごめんで済むなら警察なんていらないわよ。あかり、頼んだ。」
五月にそう言われるとあかりは、ハルの足に自分の足を引っかけました。
「痛い!」
バランスを崩したハルはその場に倒れ混みました。急いで逃げようとするハルを今度は葉子が押さえ込みます。さらに、その上に五月が馬乗りになります。
「痛いってば!もうやめて!」
ハルはもう身動きをとることができません。
その頃、職員室では、ハルの担任の成田晃先生が、次の授業のため、教室に向かおうとしていました。職員室を出ようとしたところ、校舎裏の方から苦痛と怒りが混ざりあったような声がしました。急いで校舎裏の方へ向かうと、五月、あかり、葉子にやりたい放題にされているハルの姿がありました。
「コラ!何してる!」
成田先生の叫び声を聞いた五月たちは一目散にその場から逃げ出しました。その場に倒れ混んでいたハルに成田先生はそっと手を差し伸べました。
「大丈夫か、内海。」
ハルが頷いた直後、授業の開始を知らせるチャイムが鳴りました。
「とりあえず、保健室行こう。先生は今から、授業だから、終わったら話聞かせてくれないか?」
それから、ハルは保健室で傷の手当てを受け、教室に戻りました。