はるのかぜ
第14章 友の道は同じだった
その授業後の休み時間、ハルはいつものように、有紀と愛と一緒に過ごしていました。
「内海さん、結局志望校どこにした?」
そう尋ねたのは有紀でした。
「私ね、青美受けることにしたの。」
「やっぱり、内海さんも?」
ハルは有紀が言ったことがとても気になりました。
「どういうこと?」
「私もね、正木先生に薦められて、青美を受けることになったの。」
「えっ!高橋さんも青美なんだ!じゃあ、一緒だね。」
「うん。」
「ところで、岡本さんはどこ受けるの?」
ハルが今度は愛に尋ねます。
「私も正木先生から青美がいいって言われたから青美。」
「じゃあ、私たち、頑張れば同じ学校に行けるのね。あと、ちょっと、一緒に頑張ろう!」
「うん。」
有紀と愛は声を揃えて頷きました。その時、チャイムが鳴り、次の授業を担当する美輪先生が入ってきました。席には着いたものの、同じ志望校とわかった3人の興奮は覚めず、そのまま話を続けていました。すると、美輪先生は言いました。
「ちょっと!みんなでしゃべれば怖くないやないんよ!」
教室にいた生徒はみな大爆笑です。ハルたちも怒られていることはわかっていたのですが、なぜか笑顔が消えません。この時ハルは、今まで地獄のような日々を過ごしていた自分を神様がきっと見ててくれたんだろうなと思っていました。
「内海さん、結局志望校どこにした?」
そう尋ねたのは有紀でした。
「私ね、青美受けることにしたの。」
「やっぱり、内海さんも?」
ハルは有紀が言ったことがとても気になりました。
「どういうこと?」
「私もね、正木先生に薦められて、青美を受けることになったの。」
「えっ!高橋さんも青美なんだ!じゃあ、一緒だね。」
「うん。」
「ところで、岡本さんはどこ受けるの?」
ハルが今度は愛に尋ねます。
「私も正木先生から青美がいいって言われたから青美。」
「じゃあ、私たち、頑張れば同じ学校に行けるのね。あと、ちょっと、一緒に頑張ろう!」
「うん。」
有紀と愛は声を揃えて頷きました。その時、チャイムが鳴り、次の授業を担当する美輪先生が入ってきました。席には着いたものの、同じ志望校とわかった3人の興奮は覚めず、そのまま話を続けていました。すると、美輪先生は言いました。
「ちょっと!みんなでしゃべれば怖くないやないんよ!」
教室にいた生徒はみな大爆笑です。ハルたちも怒られていることはわかっていたのですが、なぜか笑顔が消えません。この時ハルは、今まで地獄のような日々を過ごしていた自分を神様がきっと見ててくれたんだろうなと思っていました。