無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

それからしばらくしてからもハルたちは廃油石鹸の作り方を必死で調べ続けていました。

「ねぇ、ねぇ。このサイト結構詳しいよ。」

彩がそう言うと、ハルとミカはパソコンの画面を見に行きます。

「うん、使えそうね。じゃあ印刷しようか？」

ミカのその一言で彩は印刷ボタンをクリックします。すると近くにあったプリンターが動く音がしたのですが、やがて異音を放ちます。

「あっ、紙がないんだ。えーっと紙は…あっこれをセットすればいいのね。」

ハルはプリンターの横に置いてあったコピー用紙を数枚取り、プリンターにセットしました。

「よし、これで印刷できそう。えっ、何これ！」

なんと、ハルがセットした数枚の紙すべてをプリンターが引き込んでいったのです。数秒後、プリンターは紙詰まりのエラーを出しました。

「ちょっと、何やってるの、ハル？」

その光景をみたミカが笑いながら言いました。

「私、ただ紙をセットしただけよ、ホ、ホ、ホ、ホ。ちょっと、先生呼んでくる、フ、フ、フ、フ。」

ハルは目の前にある光景に笑いが止まりません。笑いながらハルは国分先生に声をかけます。

「先生、ヘ、ヘ、ヘ、ヘ。プリンターの紙が詰まりました、ハ、ハ、ハ、ハ。」

「どうした、内海？そんなに笑いながら。どこのプリンターだ？」

そう言うと、国分先生はハルについていきます。そして、莫大な量の紙が詰まったプリンターを目にします。

「って、おーい！どんだけ詰まらせてるんだよ！」

「すいません。ヘ、ヘ、ヘ、ヘ。」

ハルは内心申し訳ない気持ちでいっぱいでした。しかし、目の前にあるプリンターを見ると、耐えきれず笑いが止まらなかったのです。たった1時間の授業の中で、おもいっきり天然キャラを出してしまったハルでした。