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はるのかぜ

第19章 頼りになるハル

総合的な学習の時間で天然キャラが炸裂したハルでしたが、逆にそのキャラがハルは接しやすそうな人であるということを印象付け、沢山の人から声をかけられるようになっていました。また、ハル自身は総合的な学習の時間で班長を努めているという自覚をしっかりと持っており、ミカと彩を引っ張ります。

「とりあえず、廃油もらわないといけないけど、どうする?」

すると、ミカが答えます。

「学校の近くにあるスーパーでいいんじゃない?」

「あぁ、あそこね。確かに近くて便利ね。」

ミカの一声にハルも同意します。

「これってやっぱ連絡したほうがいいのかしら?」

彩のその一声を聞いてハルは国分先生を呼びました。

「先生、廃油貰いに行く時って連絡必要ですかね?」

「そうだな、向こうも都合があるだろうから連絡しておくのがいいだろうな。」

「じゃあ、誰が連絡する?」

彩が言いました。

「じゃあ、私がやろうか?」

「さすが、ハル!じゃあ、お願いね。」

彩が力強い声でそう言いました。

その日、ハルは家に帰ると電話帳を引っ張り出して来ました。廃油を貰うため、スーパーの電話番号を探します。電話番号を見つけたハルはすぐに自分の携帯電話から連絡します。

「あっ、私、青美高校の生徒ですが、授業で石鹸作るためにそちらの廃油をいただけたらと思うのですが…。あっ、ありがとうございます。そしたら、あとはそちらのご都合の良いときにお伺いしたいのですが…。わかりました。じゃあ、明日、お伺いします。…わかりました。よろしくお願いします。」

そう言うと、ハルは電話を切り、急いでミカと彩に自分の携帯電話からメールします。

「スーパーからOKもらったよ(^_^)
とりあえず、明日の放課後にでも行こう!!(^_^)」

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