はるのかぜ
第22章 ハルと数学
「-aね。」
「正解。そしたら、-8aにはなってないから、この組み合わせは違うってことになるわね。じゃあ、同じ要領で今度は2×2とa×(-5a)の組み合わせをやってみて。」
「えーっと2×2とa×(-5a)を縦に書いて、まずは2とaを掛けるから2a、それから2と(-5a)を掛けるから-10a。これを足すと…。あっ、-8a!」
「そうね。ということはどうやらこの組み合わせが正しそうね。後は、こうやって縦に書いたかけ算の数字を、左上から順番にa、b、c、dって当てはめると(2x+a)(2x-5a)ってなるでしょ。」
「本当だ!すごいよ、ハル。わかりやすかった!ハル、先生になれるんじゃない?」
「もう、大袈裟なんだから。」
ハルは無事に有紀を理解させることができました。口では大袈裟だと言ったハルでしたが、有紀の一言はハルの心を刺激しました。これがハルの人生で初めて、自分が教師に向いているのではないかと思った瞬間だったのです。
「正解。そしたら、-8aにはなってないから、この組み合わせは違うってことになるわね。じゃあ、同じ要領で今度は2×2とa×(-5a)の組み合わせをやってみて。」
「えーっと2×2とa×(-5a)を縦に書いて、まずは2とaを掛けるから2a、それから2と(-5a)を掛けるから-10a。これを足すと…。あっ、-8a!」
「そうね。ということはどうやらこの組み合わせが正しそうね。後は、こうやって縦に書いたかけ算の数字を、左上から順番にa、b、c、dって当てはめると(2x+a)(2x-5a)ってなるでしょ。」
「本当だ!すごいよ、ハル。わかりやすかった!ハル、先生になれるんじゃない?」
「もう、大袈裟なんだから。」
ハルは無事に有紀を理解させることができました。口では大袈裟だと言ったハルでしたが、有紀の一言はハルの心を刺激しました。これがハルの人生で初めて、自分が教師に向いているのではないかと思った瞬間だったのです。