はるのかぜ
第45章 テンパるハル、フォローの達也
「よし、じゃあ今日のメインはどっちにしようか?」
慎吾のその言葉にハルも達也も動揺します。2人で喋りながら部室に来たものの、どっちがメインパーソナリティをやるかという打ち合わせは一切していなかったのです。
「達ちゃん、やってみたら?」
「いやいや、ハルがやってみたらいいんじゃない?」
お互い逃げ腰の2人に慎吾が助け船を出します。
「よし、じゃあ今日はハルで行こう!」
「先輩。」
慎吾のその一声にハルは落胆した表情で言います。
「大丈夫。今後はみんな、交代でやってもらうから。よし、じゃあ始めよう。」
慎吾がキューを出すとハルが喋り始めます。
「さ、さ、さ、さぁ、ほんじちゅ、本日も…」
あまりにもグダグダなトークをするハルを見て、慎吾も録音を止めます。
「お前、本当にプレッシャーに弱いなぁ!大丈夫。これ練習だから。」
「すみません。急に言われたんで、緊張しちゃって。」
優しく語りかける慎吾にもハルは萎縮した表情を見せます。ハルの様子を目の前で見ていた達也も大爆笑です。
「達ちゃん、今みたいなトークならどうしようもないけど、ハルはプレッシャーに弱い子だから、達ちゃんがしっかりフォローしてやれよ。」
「わかりました。」
今まで一緒に練習してきた慎吾は達也にハルの状況を共有します。
「よし、じゃあ気を取り直してもう一回!ハル、落ち着けよ!」
慎吾は再びキューを出し、ハルのトークが始まります。
「さぁ、本日も始まりました。金愛大学Golden Time、練習用番組のお時間です。本日のお相手は私、ハルと」
「達ちゃんがお届けいたします。」
「よろしくお願いします。」
「いやー、ハル、表情固いね。」
「だって、今、緊張してるもん。ラジオの前の皆さん、ここで私たちの裏事情をお話しますと、実は私がメインをすることが決まったのは数分前の出来事でして、気持ちに余裕がないわけですよ。」
「ちなみにこの放送はテイク2です。」
「えっ!そこまで言う?」
はじめは緊張していたハルでしたが、達也のお陰で徐々に雰囲気は和らいでいきました。
慎吾のその言葉にハルも達也も動揺します。2人で喋りながら部室に来たものの、どっちがメインパーソナリティをやるかという打ち合わせは一切していなかったのです。
「達ちゃん、やってみたら?」
「いやいや、ハルがやってみたらいいんじゃない?」
お互い逃げ腰の2人に慎吾が助け船を出します。
「よし、じゃあ今日はハルで行こう!」
「先輩。」
慎吾のその一声にハルは落胆した表情で言います。
「大丈夫。今後はみんな、交代でやってもらうから。よし、じゃあ始めよう。」
慎吾がキューを出すとハルが喋り始めます。
「さ、さ、さ、さぁ、ほんじちゅ、本日も…」
あまりにもグダグダなトークをするハルを見て、慎吾も録音を止めます。
「お前、本当にプレッシャーに弱いなぁ!大丈夫。これ練習だから。」
「すみません。急に言われたんで、緊張しちゃって。」
優しく語りかける慎吾にもハルは萎縮した表情を見せます。ハルの様子を目の前で見ていた達也も大爆笑です。
「達ちゃん、今みたいなトークならどうしようもないけど、ハルはプレッシャーに弱い子だから、達ちゃんがしっかりフォローしてやれよ。」
「わかりました。」
今まで一緒に練習してきた慎吾は達也にハルの状況を共有します。
「よし、じゃあ気を取り直してもう一回!ハル、落ち着けよ!」
慎吾は再びキューを出し、ハルのトークが始まります。
「さぁ、本日も始まりました。金愛大学Golden Time、練習用番組のお時間です。本日のお相手は私、ハルと」
「達ちゃんがお届けいたします。」
「よろしくお願いします。」
「いやー、ハル、表情固いね。」
「だって、今、緊張してるもん。ラジオの前の皆さん、ここで私たちの裏事情をお話しますと、実は私がメインをすることが決まったのは数分前の出来事でして、気持ちに余裕がないわけですよ。」
「ちなみにこの放送はテイク2です。」
「えっ!そこまで言う?」
はじめは緊張していたハルでしたが、達也のお陰で徐々に雰囲気は和らいでいきました。