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はるのかぜ

第45章 テンパるハル、フォローの達也

数十分後、2人は練習番組を終えました。

「お疲れさん。達ちゃん、ナイスフォローだったよ。」

スタジオから出てきた達也に慎吾が声をかけます。

「ありがとうございます。」

達也も笑顔を浮かべながら答えます。

「ハル、お前は本当に落ち着け!メインがテンパってどうする?」

続いて慎吾はハルに声をかけます。

「だって、急にメインってことになったから。」

「お前は本当にプレッシャーに弱いなぁ!メインになった時はとにかく、番組を自分が支えるって意識を持つことが大事だよ。今日は達ちゃんが上手にフォローしてくれたから軌道修正が出来てた。本当に達ちゃんに感謝だよ。」

「そうですね。」

ハルは慎吾のアドバイスをかしこまった様子で聞いていました。

「達ちゃん、今日はありがとう。」

すぐにハルは達也にお礼を言います。

「とんでもない。なんか、ハルと初めてトークしたけど、僕もやってて楽しかったよ。」

達也のその発言はハルにとっても、嬉しい一言でした。このときハルも心の中で、達也は安心してトークできる相手であることを認識しました。そして、この1年同士の練習をしたことで、ハルもパーソナリティデビューは目前に迫っていることを再認識したのでした。

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