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瑠奈。

第5章 歓迎会

一方、心穏やかでないのが高山警部補だ。

あの頃、上司からの見合いで付き合った彼女のわがままを許してはいたが、どこかに溜まった鬱憤を晴らす為、邪念を払うために時々道場へ通っては合気道の練習をしたり、畳の香りに包まれながら精神統一の瞑想をしに行っていた。

しかし、ある日柔道の練習の予約時間が終わり静まった畳の上で人影を見つける…

近付いてみると柔道着や下着が周りに散乱した全裸の若い子が横たわり、顔や口、胸からヘソにかけて…それから陰毛やガニ股に開いたままの割れ目にまで白濁液をかけられて気を失っていた…

事件にしても何にしても警察の道場で起こったとなれば大問題になる…そして自分の精神統一の場である道場が使えなくなってしまう。

そもそもこんなデカい乳をして男ばかりの道場になど来れば、男たちの視線を浴びるのは当然だろう…この女は馬鹿なのか?
…などと怒りに似た感情を沸き上がらせながら、汚れた女をシャワー室に抱き抱えて運ぶとタオルで目隠しをして体を綺麗に洗ってやった…

柔らかい肌、ハリのある乳房、それに似つかわしくない引き締まった腹筋…男に乱暴されてまだ熱を持っている割れ目の中までも淡々と洗っていると袴の中の自分のムスコがビンビンに勃起していたが、目隠しをして相手の女には見られていないので、女に誰かと問われても冷静に…

『名乗る必要は無いと思う。懐かれても困る』

とだけ答えると女にバスタオルを渡し、姿を確認される前に急いでシャワー室を後にした。

道場を後にすると、無駄な勃起を打ち消すように婚約者を呼びつけてお姫様のように扱っていた彼女をいつもより激しめに抱いた…
そのせいか彼女は自分に惚れ直すようにうっとりとした目で見つめてくるようになったが、やはり上層部のお嬢さんを荒々しく抱くのは気が咎め、あの日より激しく抱くことが無くなった為に、彼女に浮気を疑われ結局別れることになった。

彼女は父親に、お互いの結婚観の違いと言ってくれたようだが、やはり気まずさは拭えず、もう上司からの見合いは受けるものじゃないな…と思いながら

それからは決まった彼女は作らず、SMも出来る女を見つけては部屋に連れ込んだり、懇意にしてる組の経営する事務所のデビュー前のAV女優を斡旋してもらったりしていた。

全てはあの時から始まったのだ…捨て犬に少し情けをかけてしまってから

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