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ヌードモデルがヨガを習うとこうなる

第1章 立ち花菱~鶯の谷渡り

彼は、私を裏返したり屈曲したりして、裸体の隅々まで愛撫するけど、舌ではなく手ばかりを使ってくる。

例外的に指先を口にふくまれたりするけど、唾液はほとんど残らない。

それだけで私は濡れてしまうから問題はないが──。

これが「立ち花菱」。
セックスの序盤からこんな形にされて、股間に顔が迫ってくるなんて、絶対いやだ。

せっかく教えてもらってるけど、彼には教えないで、健康法の一つとして自分ひとりで実践しよう。

休憩がわりに、初日に習った「鶯の谷渡り」を復習した。

仰向けに寝て、左腕は耳につけて伸ばす。
あらわになる脇の下から始めて、右手が双丘を優しくさすっていく。(もちろん、反対の手でも行う)

それだけのマッサージだが、谷渡りというだけあって、胸の谷間から鎖骨のくぼみといった、性急なセックスでは省かれる部位で感じて、満ち足りていく。

教えてもらった日の夜、すぐ彼とのベッドで実践した。

私はあえてショーツをつけたままで、彼に胸を触らせた。

いつもなら責められて変形する乳房が、美しい形のまま、静かに快感を与えられていた。

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