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また会える日まで

第2章 どんなに辛くても

Nside



ピピピピ…











「ん…もう朝か…」









目覚めは最悪だった









…昨日のことが全部、嘘だったら良いのに

でも、そんな都合の良い事があるわけなくて









当たり前に一日が終わって


当たり前に朝が来て


当たり前に次の日が来る。









神様は、残酷だ。


どんなに悲しくたって辛くたって


時間は止まらない。





「全部、嘘だったら…良いのにな…」









そう呟いて、布団にもう1度潜り込む。


あと半年後にはライブも控えてて、


リーダーには振り付けの仕事がある。









この様子だとそれどころじゃ無さそうだし、


昨日も立てないって言ってたし。












『いつかトップになるっていう夢、絶対叶えようね』




5人だからやってこれた。


1人が欠けてもダメだったろうし、



5人だからこそ、ここまで来れたんだ。









「分かんねぇよ…」









無理やり寝ようとしたが寝れるはずも無く、


支度をして、マネージャーが来るのを待った。

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