テキストサイズ

また会える日まで

第2章 どんなに辛くても

Nside

.



.



.





智「よっしゃ!勝った!」




大野さんはやっと1勝。

俺はその間に何回勝ったことか…。









「もうそろそろやめましょうよ…疲れました」




雅「俺まだ1回も勝ってない!」




潤「また今度な?やってあげるから」




翔「そーだよ、またやろう?」






相葉さんをなだめる翔さんと潤くん。


…大野さんは勝ててゴキゲンなようだし。






翔「もう9時回ってるし、今日は帰ろう?松潤と相葉君も、明日早いでしょ?」



「さすが翔さん、把握してますね~」



翔さんはいつも俺達のスケジュールを把握しているから、嵐のお母さんみたいな存在だ。



雅「じゃ、帰りますか!松潤、翔ちゃん、行こ!」



潤「ん、また来るね、リーダー。おやすみ」



智「ん、おやすみ。ありがとね」



翔「ニノはまだいる?」




「はい…あとちょっとだけ。」




翔「分かった。じゃ、またね!おやすみ」










潤くん、相葉さん、翔さんが出ていくと



病室が静寂に包まれた。









智「…ニノ?帰らないの?」



和「明日俺、昼からなんです。だからもうちょっとだけゆっくりしていきます」



智「…そか。






今日ね、明日の抗がん剤治療の為の、採血とかしたんだ…



...怖いよ、どうなるのかな…」







大野さんの顔をふと見上げると



今にも泣き出しそうな、


らしくない、見たこと無い表情だった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ