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また会える日まで

第3章 一人じゃ、ないよ

Sside






点滴での抗がん剤投与が始まった。






先生「それでは。終わるまで安静にお願いします。


失礼しますね」






頭を下げると、先生は出て行った。








点滴が終わるまでは、皆が持ってきてくれた



雑誌を読んで時間を潰す。









点滴が終わる頃に看護婦さんが



針を抜きに来てくれた。









なんだ、意外と余裕だな…


これなら行けるかも。








.








.









.






そう思っていたのも最初の2日だけ。







3日目からは強烈な吐き気に襲われて








熱もあるみたいで全身がだるかった。









「おぇ…っゲホッゲホッ、…ぅ…」








なんだコレ…気持ち悪い…



吐いても吐いてももう、胃から出るものはなく




ただただ気持ち悪いだけだった。








その時、ドアがノックされた。




コンコン






「…はい、ど…ぞ」









和「リーダー?リーダー?!大丈夫?」




ニノが駆け寄ってくる。








「ニノか…ごめん…大丈…うっ、ゲホッ」








和「ほら、無理して話さなくていいから…」




ニノは背中をさすってくれる。





「ごめ…こんな姿しか見せれなくて…」




こんな弱った姿しか見せれなくて本当に辛いよ…




和「喋らなくていいから、もう。ほら、


少しでも楽なうちに寝ちゃいな?」







「ん…」







そう言われ横になると

俺はまた、深い深い眠りに堕ちた。

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