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また会える日まで

第3章 一人じゃ、ないよ

Mside





今日はニノと雑誌のインタビューがある。



俺はこの仕事の前にも違う仕事があったから、



ニノよりも先に楽屋で待っていた。





楽屋のテレビを付けると、




ニュースはどこの番組を見ても

リーダーの事ばっかり。









「嵐 大野智 入院」









このワードばかりがどの番組でも

取り上げられている。




こういうの見る度に、実感が湧いてくるんだ。



…本当にリーダーは病気なんだって。









「なんかなあ…」







つい最近まで普通に仕事してたのにな。


そんなことを考えていると、


和「おはようございまーす」









ニノが楽屋に入ってきて、


いつものソファに座る。








ニノの雰囲気がいつもと違う気がした。









「ニノ?







…泣いた?」









ゆっくりと振り向くニノ。



その顔は、物凄く寂しそうで



目は真っ赤に充血していた。






「どうしたんだよ…」



そばに駆け寄って隣に座る。









和「昨日…早く終わったからリーダーのとこ行ってきたんだけど、副作用が…っ、


本当に辛そうで見てられなくて…っ」









「そっか…俺も今日行くつもりだから…一緒に行こうか…」




「ごめんなさいって




こんな姿しか見せれなくてごめんって、言われた…」









「そんなこと無いよ。な?


俺達が支えるって決めたろ?





だから、笑うんだよ、俺達が」









一番辛いのはリーダーだから


俺達が支えるって決めたんだ。絶対に。

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