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また会える日まで

第3章 一人じゃ、ないよ

Nside



収録を終えて家に帰り

ご飯を適当に食べて、お風呂に入る。






冷蔵庫から冷えたビールを取り出し

テレビをつける。









今日は土曜日。




9時からは俺達の番組がやる。









これは大野さんが入院してから初めて



4人で収録した時のものだ。









大野さんはいつも話さないから静かだけど(笑)





やっぱり、1人足りないと変な感じだし



バランス取れない感じがする。









…早く寝よ。明日に備えて。



どうしても目立っちゃうから

リーダーの診察は朝早く行われる。









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暗い…








暗くて深い闇の中









俺達4人は、大野さんの方に手を伸ばす。









こっちに手を伸ばす大野さん



…その手は、届かない。









微笑みながら、遠ざかっていく俺達









必死に泣き叫んでも、声は届かない。



見えなくなるまで大野さんを呼び続けたけど











闇に包まれて、俺達は離れ離れになった








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そんな、夢を見た。









「夢…







最悪な目覚めだ…」







頭を抱えると、額は汗でびっしょりだった。



「着替えて準備すっか…」



病院へ、出かける準備を始めた。

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