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銀河巡礼

第6章  四の月 ②




風が潤んだ匂いを運び
兆しがひやりと胸を撫で上げた

雨が降る
そして
きっと ヤツらもやってくる…

── でておいで
── あめは たのしい
── あめは やさしい

窓をたたき はしゃぎ回る
小さな小さな妖精の楽団

コドモたちは
きらきらの目でフードをかぶり
オトナは
そんなコートのはしをしっかり握る

最初の水たまりが 今 できあがった






(了)



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