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銀河巡礼

第7章  五の月




シルクハットの中から

取り出して見せるのは白いハト

それとも

ふわふわと舞い上がる 白いフウセン



── 小さな小さな白いネコがいいな…


幼い頃の私の声が

時を超えて耳にひびく



一緒に育った雪のようなあの仔の

やわらかな手触りが

シルクハットの中 よみがえる






~magician



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