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銀河巡礼

第7章  五の月




とろりとしたたる旨し酒を

グラスに注げば

切り子の紅が妖しく揺れる



遠い記憶をたぐり寄せるのは

窓を打つ夜の雨



飲むほどに 酔うほどに

あなたが恋しい


あなたが、恋しい






(了)


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