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銀河巡礼

第7章  五の月




眠りに就いた遊園地で
午前0時に動き出す回転木馬

まわれば時間が、遡る


ひとつ回る
昨日の後悔に追い付いた


またひとつ回る
去年別れたあの人があらわれる
言えなかったひと言を告げようか…



小さな木馬に揺られながら
現れては消える遠い思い出
胸ふさがり 胸おどり
回転木馬は回りつづける


蒼い闇が深くなる






(了)


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