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銀河巡礼

第8章  六の月




それは
新しい窓だったのだろう


次々に開きながら
幼かった私に 驚きの景色を見せてくれた



手を引かれ 巡った美術館
そっと机の上に置かれていた物語
家のなかにはいつも音楽が溢れていた


すべては あなたがくれた世界



私は
その世界に遊ぶ幸せとともに
生きている
あなたは旅立ってしまったけれど…






(了)


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