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銀河巡礼

第8章  六の月




梅雨の合間の昼下がり

そよぐレースのカーテンが

ゆるりゆるりと 眠りに誘う…



寄せる波

紅色の貝殻ひとつを残し

伸ばす指先をさらうように

また返す


連れてゆけ、連れてゆけ

どこまでも…



夢に発したことばのままに

更なる眠りに墜ちてゆく


水底深く潜るように






(了)


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