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銀河巡礼

第8章  六の月




浅い眠りが雨音ではじけた


午前5時3分…



海の底をさ迷う夢をひきずりながら

薄闇に手を伸ばしても

つかまる何物もなく

潤んだ気配がまとわるばかり



このまま起きてしまおうか



応える声のないままに

あいまいな色の時間が流れつづける






(了)


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