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銀河巡礼

第8章  六の月




そっと耳をすます

闇のなかに目をこらす


彼らはまだ眠ったふりをしている



零時はとうに過ぎてしまった

たまらず目を閉じれば

かすかに空気の動く気配



これからかもしれない

そろそろかもしれない

きっと たぶん

それなのに…



眠りの扉が閉まる刹那

人形たちのあげる歓声が忍び込む






(了)


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