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銀河巡礼

第9章  七の月




ガラス瓶のなか

インクの海が波をたてる



宙にかざしゆっくりと

右へ傾け 左へ返し

見つめつづければ

遠く潮騒が聞こえるようで…



嵐とならぬよう

そっと置いたテーブルにも

青く青く 波が揺れる






(了)



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