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銀河巡礼

第9章  七の月




花の終わりに

ゆく季節を想うとき

胸のなかで小さな鐘が鳴る



惜しまれるのは花か 時間か

それとも…



ゆらりと傾いだ最後の一輪が

窓辺に静かに横たわる


光がひとすじ 祈りを捧げる






(了)


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