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銀河巡礼

第9章  七の月




毛糸玉のような仔猫たちが

小路を駆け抜ける



艶やかな黒猫が

板塀の上で片目を瞑る


毛繕いに余念のない三毛猫も

縁側に眠る縞猫も

ただ 穏やかに命の時間を刻む街



そんな街の仕舞屋に

明日生まれる猫となり 光に包まれる

夢をみた…






(了)


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