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銀河巡礼

第10章  八の月




数奇なめぐり合わせは

時のいたずら


その笠間の大皿を掲げれば

潤んだ夜気も肩にかかる



漆黒の地をはしる 白の釉薬は

闇をつらぬく道にも思え

指でなぞり仰ぐ空…



いつかしら雲は切れ

十三夜の月が覗く






(了)


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