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銀河巡礼

第10章  八の月




月明かりに浮かぶ道を
少年はひたすら歩く
祭りを探して


── この町にもなかった
さっきの村も…


突然消えてしまった祭りを
オトナは語りたがらない
誰が隠したのか
どこに かくしたのか
ナゼ…


橙色の明かりに浮かぶ数々の夜店
ざわめき
太鼓の響き

バチの感触は
少年の手のひらに固く刻まれ
胸を騒がせる



祭りは 何処に…






(了)


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