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銀河巡礼

第10章  八の月




彼は毎日が修行中


高いところへ

身軽に飛び上がることはできないから

しなやかに 音をたてずに

廊下を歩くこともできないから



それでも

上手にまるくなれる、と

瞳を輝かせる5才の彼は

いずれ立派な猫になる夢をみる



かたわらの三毛猫を抱きしめながら…






(了)



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