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銀河巡礼

第10章  八の月




視線の先に佇む君


背中がひどく悲しげで

近づく足が思わずとまる



駆け寄って抱きしめたい

いや

そっと寄り添い笑おうか

肩先だけで触れながら…



けれど

僕は

ひと足を踏み出せないまま

立ち尽くす


君から目を離せもせずに






(了)


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