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銀河巡礼

第10章  八の月




上りきらない月が 時を告げる


熱気の残るアスファルトに追われ

人ごみを離れ 逃げ込むビルの谷間



細い路地の奥には いつもの店

そして いつもの とまり木



いつものように

夜に息を吹き返した迷い鳥が

帰り着く






(了)


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