テキストサイズ

銀河巡礼

第11章  九の月




たっぷりの水をたたえた硝子の鉢に

インクをぽとり ひと雫

彩りの波がゆるく広がる



息をころし

少し濃いめの雫をまたひとつ


追いかけるように もうひとつ…



たちこめる憂いをはらい

青の饗宴が静かにはじまる






(了)


ストーリーメニュー

TOPTOPへ